1/13/2019

金栗四三の功績紹介、玉名に大河ドラマ館 来年1月まで開館、30万人目標 [熊本県]|【西日本新聞】

NHK大河ドラマ「いだてん」の主人公の一人、金栗四三(かなくりしそう)が後半生を過ごした玉名市に12日、ドラマの見どころや金栗の功績を紹介する「大河ドラマ館」がオープンした。来年1月13日までの期間限定で、市は来場30万人を目標に観光振興につなげる考えだ。
 市が旧市役所跡地(同市繁根木)に4億5千万円を掛け、プレハブ平屋740平方メートルを整備。11日に報道陣向け内覧会があった。
 館内はドラマゾーンと史実ゾーンがある。ドラマゾーンではロケの様子を伝えるメーキング映像を上映するほか、ドラマに登場する玉名の街並みを再現したジオラマ、出演者が着用した衣装を展示。史実ゾーンにはパネルや360度スクリーンのシアターを設け、日本人初の五輪選手で「日本マラソンの父」と呼ばれた金栗の足跡をたどる。
 市は、市立歴史博物館こころピア(同市岩崎)で金栗の遺品や資料を展示しているほか、12日からは後半生を過ごした住家(同市上小田)も一般公開。ゆかりの地とJR玉名駅、九州新幹線新玉名駅を結ぶ無料周遊バスを運行し、観光客の利便性を高める。
 大河ドラマ館の入場料は高校生以上600円、小中学生300円。
=2019/01/13付 西日本新聞朝刊